三重病院は全国140の病院ネットワークである国立病院機構の一員として、「小さな子どもから高齢者まで社会的弱者を支える総合成育医療機関」という位置づけのもと、地域の皆さまへより良い医療を提供させていただくために、日々努力をしております。
成育医療では、人をライフサイクルの中で総合的にサポートすることを目指します。そこで三重病院は、小児医療(24時間体制の小児二次救急に加え、急性期から慢性期に渡る小児内科/外科/整形外科疾患、児童精神科的疾患)、重症心身障がい児(者)医療、神経難病医療、様々な成人の回復期医療、小児から成人までの糖尿病・内分泌代謝疾患医療、耳鼻いんこう科、歯科口腔外科、麻酔科などを担当し、比較的小規模ながらも、各分野で三重県のセンターとして機能しています。
医療の進歩により小児期発症慢性疾患患者の多くが、思春期・成人期を迎えるようになりました。“こども”から“大人”へと自立していく患者が、適切な医療を生涯に渡り受けられるように、小児診療科から成人診療科へとシームレスに繋げていくことが求められています。三重病院では成育医療の一環として、小児期医療と成人期医療を繋ぐ架け橋となる新しい医療の形「移行期医療(トランジション)」の充実にも取り組んでいます。
私たちは「安心できる良質な医療を提供し、地域に貢献する」という当院の理念を体現するために、地域の皆様と共に歩みながら、より良い医療環境を作り上げていくよう全職員一丸となって努力してまいります。今後とも、温かいご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。
三重病院院長 菅 秀
私たち国立病院機構は、国民一人ひとりの健康と我が国の医療の向上のため、たゆまぬ意識改革を行い、健全な経営のもとに患者の目線に立って懇切丁寧に医療を提供し、質の高い臨床研究、教育研修の推進につとめます。
『子どもの権利』
(4つの柱)
防げる病気などで命をうばわれないこと。
病気やけがをしたら治療をうけられることなど。
教育を受け、休んだり遊んだりできること。
考えや信じることの自由が守られ、自分らしく育つことができることなど。
あらゆる種類の虐待(ぎゃくたい)や搾取(さくしゅ)などからまもられること。
障害のある子どもや少数民族の子どもなどはとくに守られることなど。
自由に意見をあらわしたり、集まってグループを作ったり、自由な活動をおこなったりできることなど。
unicef HPより抜粋