各診療科等のご案内

耳鼻いんこう科

耳鼻いんこう科では、一般的な耳・鼻・のどの病気のほかに、特にお子さまの難聴やことばの遅れ、お子さまからご高齢の方までの補聴器・人工内耳の相談やリハビリテーションなどの医療を専門的に行っています。またお子さまの中耳炎やアレルギーを小児科と連携しながら診療しています。

●きこえについてのあらゆる相談にのっています

難聴は生まれたばかりの赤ちゃんからご高齢の方まで、いつでもだれにでも起こりうるもので、その程度や種類もさまざまです。小さいお子さまの難聴はことばの発達に影響を及ぼしますし、大人の方の難聴は仕事や人間関係などに支障をきたします。聞こえにくさを感じたら、まずは難聴を正しく診断しましょう。治療で治すことが難しい難聴もありますが、最近では補聴器や人工内耳の聴覚補償機器も格段に進歩しています。当科では言語聴覚士とともにおひとりおひとりのご相談にのっています。

●アレルギー性鼻炎に対するアレルゲン舌下免疫療法を行っています

アレルゲン舌下免疫療法とは、アレルギー性鼻炎を引き起こす物質(アレルゲン)を毎日舌下に含んで体に吸収させることによって体を慣らし、アレルギー症状を和らげる治療です。治療は少なくとも3年間続ける必要があり、すぐに効果が出るものではありませんが、長期間にわたって鼻や目の症状を軽くしたり、お薬を減らしたりできる効果が期待できます。この治療はダニによる通年性アレルギー性鼻炎の方とスギ花粉症の方を対象としています。
詳しくは、当院耳鼻いんこう科へご相談下さい。

対象となる主な病気

病 名 解説など
難聴 赤ちゃんからご高齢の方までの難聴に対する診療、補聴器の適合、人工内耳の術前相談とリハビリテーション
中耳炎 急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎の診療
耳鳴 耳鳴改善のための音響療法や補聴器の適合
ことばのおくれ お子さまのことばのおくれや気になる発音の評価、指導
いびき、睡眠時無呼吸症候群 お子さまの扁桃肥大やアデノイド増殖症による症状の評価、治療
アレルギー性鼻炎 診断、薬物療法や免疫療法などの治療
顔面神経麻痺 薬物療法、理学療法指導
えん下障害 むせ、のみこみにくさの評価、指導

関係する症状

症 状
きこえにくさ、ことばの遅れ、発音の異常、耳鳴り、耳の痛み、耳だれ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、後鼻漏、痰・咳、のどの痛み・違和感、発熱、いびき、飲み込みにくさ、かすれ声、など

治療方針

関連する他の診療科や院外の機関と協力しながら、より専門的な医療をめざしています。

得意分野

あらゆる年齢の方のきこえの相談を行っています。新生児聴覚スクリーニングで精密検査を勧められた赤ちゃんの検査やご相談、言語聴覚士によるお子さまのことばの検査や訓練、成人の方の補聴器の適合も可能です。伝音難聴に効果がある軟骨伝導補聴器の適合も行っています。また、耳鳴がつらい方には音響療法も行っています。当院はお子さまから成人の方まで対応できる人工内耳リハビリテーション病院として、手術病院である三重大学附属病院と連携して人工内耳医療に取り組んでいます。補聴器で効果が得られない重い難聴の方の術前の相談や、術後のリハビリテーションを行います。アレルギー性鼻炎についてはアレルギー科とともに、原因の精査やアレルゲン免疫療法などの専門的な医療を実施しています。顔面神経麻痺の方には検査や薬物療法に加えて理学療法士によるマッサージやストレッチの指導を行っています。飲みこみにくさやむせが気になる方には評価を行い、言語聴覚士が指導を行います。

医師の紹介

氏 名 資 格(専門医、認定医、指導医等)
増田 佐和子
(耳鼻いんこう科部長)
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医、日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医、臨床遺伝専門医
臼井 智子
(聴覚リハビリテーション科医長)
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医、日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医、日本アレルギー学会認定専門医